GmailやGoogleドライブ,Googleスプレッドシートなどをよく使う際に,「同じような作業が多いなぁ」「この作業を自動化出来たらなぁ」と思う人は多いのではないでしょうか.
実は,GmailやGoogleスプレッドシートの作業の一部はGAS(Google Apps Script)を利用することで自動化することができます.
ということで,この記事ではGASの機能やできることをまとめていきます.
GAS (Google Apps Script) って何?
GAS (Google Apps Script) は「Google製品全体のタスクと統合して自動化できるクラウドベースのJavaScriptプラットフォーム」のことで,活用すればGoogleのあらゆるサービスを自動化できます.
もっと簡単に言うと,JavaScriptでコードを記述して,GmailやGoogleカレンダー,Googleドライブなどに機能を追加したり,簡単なウェブアプリを作ったりできるというものです.
GAS の良いところ
「Googleドライブなどに機能を追加する」などとても便利なGASですが,個人的にGASの良いところは以下の3点です.
- 環境構築が楽
- クラウド上で定期実行が可能
- Google関連のデータの取得が容易
環境構築が楽
ブラウザにコードエディタが用意されているため,インストールするものは何もありません.
クラウド上で定期実行が可能
トリガーという機能があり,クラウド上で1分おきにプログラミングを実行したり,1か月おきに実行したりすることが可能です.
また,日付を指定して特定の日時にプログラミングを実行することもできます.
Google関連のデータの取得が容易
GmailやGoogleカレンダー,Googleドライブのデータを取得できることはもちろん,YouTubeのデータなども取得することが可能です.
GASでできること
GASでできることを公式サイトをもとに簡単にまとめてみました.
- カスタムメニュー,ダイアログ,サイドバーをGoogleドキュメント,スプレッドシート,フォームに追加
- Googleスプレッドシートのカスタム関数とマクロを作成
- ウェブアプリケーションとして公開
- GmailやGoogleドライブなど,他のGoogleサービスとやり取り
- アドオンを作成してアドオンストアに公開
- AndroidアプリをAndroidアドオンに変換して,モバイルデバイス上のGoogleドキュメントやスプレッドシートとのデータを交換を可能にする
- チャットボットを構築して,Googleチャットのワークフローを合理化
Google Apps Script の概要
活用事例
GAS を利用して,上記のような様々なことができますが,少しイメージしずらい部分もあるかと思います.
そこで, GAS の活用事例をいくつか紹介していきます.
- 勤怠管理システムの開発
- 請求書を毎月末にPDF化してメールで送信
- YouTube のデータの取得と可視化
- LINE bot 作成
勤怠管理システムの開発
ウェブアプリケーションとして公開できるので,勤怠管理システムのウェブアプリを開発できます.
出勤や退勤時のデータはスプレッドシートで管理できます.
請求書を毎月末にPDF化してメールで送信
スプレッドシートで請求書を作成する場合,スプレッドシートを自動でPDF化することが可能です.
また,Gmailと連携することで,あらかじめ決めておいた時間に,請求書を添付したメールを送信することもできます.
YouTubeのデータの取得と可視化
YouTubeのデータを取得する場合は,普通の実行環境ではAPIキーの取得が必要です.
しかし,GASはGoogleのサービスなのでAPIキーの取得が必要ありません.なので,比較的簡単にYouTubeのデータを取得することができます.
また,スプレッドシートのグラフを活用することで,簡単にデータの可視化ができます.
LINE Bot 作成
LINE Botの作成に関してはLINEのAPIキーを取得する必要があります.
しかし, GASを使うことで サーバーを構築する必要がなく,データの管理はスプレッドシートを活用することで可能なので,比較的容易にLINE Botの作成が可能です.
まとめ
GASはプログラミング初心者の方でも比較的取り組みやすいものなので,これからプログラミングを勉強したいという方にはかなりおすすめです.
今回紹介した活用事例以外にも様々なことに応用できるので,ぜひ活用してみてください!